History

明治40年(1907年)明石ちぢみの機屋として創業。

 明石縮やお召しなどを手掛けた後、昭和40年代半ば頃に染色技法を加賀友禅に学び、織物業から染物業へと転身を図りました。現在は、ハーブによる下染を施した染帯や染着尺などのおしゃれ商品から訪問着や留袖などのフォーマル商品まで幅広いアイテムを自社の工房で一貫生産しています。手描き友禅の繊細な描写とぼかし染による大胆で独創性豊かな表現、職人の熟練された勘と伝統の技を重ね、夢染里の着物が生まれます。

 ハーブによる下染は平成11年頃に地色に対する拘りから取り組みました。化学染料だけでは得られない深い色合いを生み出すために試行錯誤する中、古くから西洋に伝わるハーブに注目してこれを応用することから生まれました。工芸的な美しさ、品質の高さを重視しながら、装いの美しさ楽しさをお伝えできる商品作りを心掛けています。


令和6年8月1日 株式会社京朋 島善事業部へ

 受け継がれた技術を守りつつ、織りから染へと変わったように新しいものを取り入れながら、日々伝統を積み重ねていく。こだわりと、こだわらないことにこだわる姿勢を大切に、手間を惜しまず手の込んだ作品を創作することを大切にしています。